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縮毛矯正(ストレートパーマ)とヘアカラー(白髪染め含む)は同時にしていいの?

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縮毛矯正(ストレートパーマ)とヘアカラー(白髪染め含む)は同時にしていいの?

本当に良く聞かれる質問で、多くの方にありがたがられるので今回お伝えします。

縮毛矯正(ストレートパーマ)とヘアカラー(白髪染め含む)は同じ日に出来るのか?

先に結論から言いますと、

可能です。

銀座で現役美容師、

エイジングケアの研究をしまくっている、

久本芳生がその疑問にお答えしていきます。

最後までお付き合いください。


過去の髪の履歴が可能、不可能の鍵


同時施術は可能ですが、必ずしも出来る訳ではありません。

どうしても問題になってくるのが今までにやってきたヘアカラーやパーマなどの髪の履歴です。

わかりやすく言えば、現在の髪のダメージの進行状況、前回の美容室で何の薬剤を使っていたのか?その辺りが大事になってきます。

でも、

「何をされたかなんて、わかるわけ無いじゃん!」

そうですよね。

そんなに詳しく聞いたり覚えてたりするのも大変ですよね。

ですから、徹底的なカウンセリングで現在の状態をしっかり確認する為に、かなり詳しく質問します。そして触った手の感触を確かめ、きちんと見極めた上で改善していきます。



画像を見てわかる様に場所により広がりやパサつきの原因は違います。

そこを理解していないと事故になりかねない、簡単に失敗してしまうデリケートな技術です。


クセの強弱、クセの種類、もともと持って産まれた髪質をしっかり判断して、今までの薬剤による傷み、乾燥、過去の履歴を照らし合わせ、しっかりと判断していきます。


そして、なりたいイメージを照らし合わせ、艶々の真っ直ぐなストレートにしたいのか?自然と落ちるナチュラルな艶を求めているのか?それとも柔らかい質感にしたいのか?

更にはカラーを明るくしたいのか?暗く仕上げたいのか?

多くの事をふまえて可能かどうかを決めていきます。


残念ながら本当に断る事もあります。

断腸の思いですが、いっときの綺麗より、何ヶ月の先の綺麗を目指すとすると、「今、髪の負担を考えると少し先にした方が良い」と判断する事もあります。(今年はまだありません)


縮毛矯正とカラーが同時に出来る仕組み


では、同時施術は危険! と散々聞いて来たのになぜ可能なのかという所に踏み込んでいきます。

そこには ph(ペーハー)と言われるアルカリ性や酸性の領域を完璧にコントロールして薬剤選定をしているので、髪のダメージもちゃんとコントロール出来るからです。


??


ちょっとわかりづらいので ph とはなにか?を少し説明すると、、



この図は ph を表しているものなんですが、健康な髪の毛は弱酸性と言われる5〜6番辺りのphです。

酸性に行けばいくほど髪の毛を守っているキューティクル(ウロコ状になっている)が閉じていき、引き締まっていきます。ハリコシが出て、ツヤっとした質感になりますが、同時にキシキシの原因になったり硬くなりすぎて動きが無くなったりとデメリットもあります。

逆にアルカリ性に傾けば傾くほど髪の毛のキューティクルは開いて摩擦や熱などに弱くなり傷つきやすいのですが、薬剤の浸透を促進させたりするのでアルカリのカラー剤などはこちらに傾ける事が必須です。


そして使う薬剤をしっかり見極める為に、



リトマス紙を使って薬剤を選定しています。


そういった髪のダメージに繋がる原因や浸透させたい薬剤を髪の毛に負担なく1番パフォーマンスが発揮できるペーハーの状態に持っていく事がとても大事な要素です。

色々な要因で髪はダメージを追っていきます。

髪質にもよるのですが、僕は大体中性から美アルカリの間で縮毛矯正(ストレートパーマ) 、カラーは10以内のアルカリ性の間で施術します。


傷みの原因で1番怖いのは、強酸(1に近くなる状態)や強アルカリ(14に近くなる状態)どちらかに思いっきり髪のphを傾けすぎたり、またはその間を行ったり来たり繰り返しと髪がビックリして安定せず、チリチリになる事があります。それだけは避けなければいけません。(この最も恐ろしい状態になってしまった人が助けを求めてご来店されることが多いが、なかなか治せません)



その為には前処理の段階からしっかりと保護成分が入ったものや中間処理、後処理などを的確に行う必要があります。

その安定した状態を作れるのであれば、同日の施術が可能になってくる訳です。



同日施術のメリット、デメリット


まず、メリットで言えば、

❶ 1日で全て終われるので、何回も美容室に来なくて良い。

❷髪が硬く、剛毛な人は髪が柔らかくカラーが入りやすい。

❸クーポンなどでお得に出来る。


デメリットで言えば


❶ 施術時間が長いので、体力的に負担が大きい。

❷ 髪を明るくしたり、ハイライトをしたい時などは難しくなってくる(根本の白髪染めやリフトアップは可能)

❸知識がないと、髪が破裂する恐れがある。


先程からあった様に、薬剤の成分知識を身に付けていない美容師にあたると、せっかく綺麗にするつもりが、ダメージがかかり過ぎてチリチリになってしまいます。


さいごに


いかがでしたか?


薬剤の知識が必要なのはわかって頂いたと思いますが、と同時に髪の毛のクセ、ダメージを見極める経験値も必要です。


髪の負担を減らす事で、いっときの綺麗さはもとより、1年、2年後の美髪へと繋がっていきます。


必ずそこを理解した上で、正しい技術、サスティナブルな技術を提案していきます。


何でもご相談下さい。


久本 芳生

久本 芳生

Written by:

美容人生をかけエイジングヘアケア

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