カットで収まる。くせ毛カット〜ミディアム・ロング〜
2021/07/10
池袋駅東口直結、西武池袋本店９階の美容室air池袋、スタイリスト中島です！
今回はカットでくせを活かす〜ミディアム・ロング〜編をお送りします。
昨今、サロンで行われるシステムトリートメントの普及、バージョンアップや、髪質改善トリートメント、より良いストレートパーマが世に出る事によってかなりの方が悩みを改善できていると思います。
実際にairでも数多くのお客様に施術していただいていますし、お客様の悩みを解決してきました。
薬剤自体もかなり良い物を使っていると言う自信があります。
なので、すごいありだと思いますが、今回もカットだけで！の考えから進めていきます。
くせを活かすカットをお送りしたいと思います。
リアルお客様で解説。
全体的にくせがありますが、特に扱いが難しそうな、必ずはねてしまう、
・緑◯のサイドの髪。
首の近く、中の方からのうねりが表面に出てしまう、
・黄◯盆のくぼ付近。
中の方のくせの重なりがはねる髪になってしまっている
・矢印付近の毛先。
これらを活かしてスタイル作りをしていきたいと思います。
まず、やるべき事。毛先を整える。
バランスの良い位置で毛先は重く残しながらカットしていく。
くせ毛のコントロールの場合、”削ぐ・削る・抜く”と言ったカット技術を使って造形的にくせをなくしていくので、最初のカットで軽くなり過ぎないようにしながら、長さ（アウトライン）の設定をします。
今回はやや前上がりにカットしてサイド（緑◯）がはねてもおかしくないラインどりをします。
ここで大事なのは毛先を重く残して切る事ですね。
乾いた髪を見て全体的なくせの出方を見ながら切っていく。
赤いライン、黄色いラインは髪が多く、くせが強い場合、広がり、ごわつき、を非常に感じる部分。
ここのコントロールして、フォルム（形）を変えていける訳です。
特に赤いラインは厚さ、膨らみ次第でご本人が不快に感じる事もあると思います。
そこをしっかり解決するようにカットしていきます。
ドライカットは量を減らすという考え方ではなく、くせを減力させるという発想でカットしていく。
闇雲に量を減らすとせっかく厚く残した毛先の先が軽くなってしまいます。
また、動いて良いくせが弱くなり、本来の良さを発揮しません。
くせを見極め、フォルム（形）を意識して切っていく事が重要です。
道具の使い方が重要
・すきバサミを横に入れるか、縦に入れるか、振るのか。
・ハサミを滑らせながら切るのか、振りながら滑らせて切るのか、振りながら切るのか、毛先を縦にハサミを入れて切るのか。
・レザーで削ぐのか。
くせの強さと髪の量、髪の動きと収まりを想定して切っていきます。
なので、使い方はとても重要だと思います。
今回のイメージはこうです。
・黄色◯ 丸いフォルム（形）を意識するようにカットする。
・赤いライン 肩なりにくせを活かしてはねても良いようにカットする。
あくまでくせ毛を活かして成り立つようにイメージして施術していきます。
カット終了。
ほぼ手で乾かし、ハンドブローした状態。
丸み、くびれ感、メリハリもついて、くせの減力もできています。
最後は、はねやすい襟足の髪に合わせて上の髪の毛の毛先を巻いて終了。
スタイリング剤はバームが良いと思います。本来濡れ髪っぽくなるスタイリング剤ですが、付けすぎず、髪の裏から（一度ひっくり返して）つけると、効果絶大です。
カットのパフォーマンスが一気に上がると思います。
収まる所は収まる、動く所は動くを実感すると思います。
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まとめ
いかがだったでしょうか。カットでくせは収まります。
また、こちらの画像のお客様はなんと”50代”！
大きく強くうねるくせにお困りでした。
元々ご本人もミディアム、ロング思考だった為、コンパクトになりそうな顎ライン前後のボブやショートは望んでいなかったので
極力長さを残して、くせ毛を活かせるカットをしました。
また、デザイン的にも、20代〜40代でも実際やっているようなスタイルなので、かなり若々しくなったと思います。
くせ毛のうねりは活かせば、動きや欲しい所のハリコシに繋がります。
的確にくせを見極めて、道具、技を選択できる美容師さんであれば希望を叶えてくれると思います。
もちろん僕もその一人です。ぜひご相談ください。
ちなみに、くせ毛でも細かく出るくせや、エージングの進んだくせ毛の方、顔まわりが汗などの水分量でかなりうねってしまう方の場合、髪質改善トリートメントやストレートパーマも視野に入れて、考えると良いかもしれません。
こちらもまた進化をしていますのでおすすめです。
何話ともあれぜひご相談ください。
ご来店心よりお待ちしております。
air池袋 中島毅
かなりバランス良く、くせも生かしたと思います。 バランスとボリュームの部分。 カットした事により、後ろの方に奥行きが出ました。 そして縦のボリューム（頭頂部のボリューム）も出たように感じると思います。 これはそれだけビフォアがバランス悪く縦長になっていた事を意味しますね。 緑の丸の部分→生え際のくせを見極めながら収まるようにカットしました。 くせを生かしたり、無くしたりするカットコントロールが重要になってくるんですね。 リアルお客様アフター バランスが取れ、くせ毛を感じさせないヘアスタイルになったと思います。 まとめる力は、カットにももちろんあるという事がわかっていただけた と思います。抑える所は抑え、出す所は出すコンパクトだけど、 メリハリのあるスタイルに着地しました。 くせ毛に関する記事 まとめ 昨今、前とは違い、様々なヘアスタイルがあります。 それもこれも、その方にあったパーソナルをお客様も技術者も 求めてきたからです。 それによって我々技術者もあれもこれも、ああでもないこうでもないと 構想を練りながら、匠の技を習得し、尚、進化の途中にあります。 今ある素材を活かしどうしたらお客様が日々やりやすくなるのかを考えて 技術をしています。その中で【くせ毛】というカテゴリーは本当に 永遠のテーマです。 本当に日々やりやすいのか？ケアはされているか？ 本当に考えます。 これからも【くせ毛】を活かし、素敵にできるように、 日々考えお客様に施していきたいと思います！
air池袋 中島 毅