白髪染を失敗してしまったらどうする⁇現役美容師が解説します。
2021/08/15
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2021/08/15
大宮駅西口より徒歩2分。そごう大宮店13階の美容室air-OMIYAの竹内です。
今回皆様にお伝えしたいのが『白髪染めを失敗してしまったらどうすればいいのか』というお話です。
なぜ今回この内容にしたかと言いますと、担当させていただいているお客様の中にセルフで白髪染めをして失敗してしまっている方が多くご来店されるからです!
世の中的にもコロナ禍により生活様式が大きく変化した中でやむを得ずセルフでカラーをされる方も多くいらっしゃると思います。
今回白髪染めの失敗例として取り上げさせてもらうのは『暗く染まりすぎた』です!
実はこれ美容師であれば恐れ慄く失敗例となっております。はい。
なぜそんなにも恐ろしいのかは後ほど詳しく説明しますが、もし正に今、普段はサロンで明るめの白髪染めで染めているのにやむを得ず市販のカラー剤で染める事を決断し、更に『色とかよくわかんないし、暗めの方が良く染まるでしょ』的なノリでダークブラウンなどで染めようとしている方がいらっしゃるなら
、とりあえずそのカラー剤で染めるのは中止する事をおすすめします。
そして今日の本題でもあるもう既に暗くなってしまっているという方!
先にお伝えしますと、状態にもよりますが完全に元に戻すことはもしかしたら不可能かもしれません…
しかし美容師としてどんな事に活路を見出す可能性があるのかという事をお伝えできればと思います。
はい。そうなんです。
よくお客様から
『サロンに中々足を運べないから自分で染めたんだけど暗くなちゃって…
いつもの色に戻したいんですけど大丈夫ですか?』
と質問されるのですが、苦渋の決断で『すぐにはできないかもしれません…』とお伝えすることが多いです。
暗くなったってその上から明るいカラーをすれば明るくなるんじゃないの?と皆さんお考えかもしれませんが、白髪染めにより暗くなってしまった髪を明るくすることはめちゃくちゃ難しいです。
ではなぜそんなに難しいのでしょうか?
まず白髪染めの暗めの色を見てみましょう。
はい。ダークブラウンと呼ばれる明るさは大体この辺りの明るさだと思います。
かなり濃いですよね。
あの真っ白な白髪が染まるのですからそりゃ濃いですよね。
明るめの白髪染めの場合はこのくらいです。
随分と差がありますよね。
あの真っ白な白髪が染まる訳ですから白髪染めの染料は濃く配合されています。
そしてその中でもダークブランは超濃い訳です。
当然色持ちも良くないといけない訳ですから、各カラー剤メーカーさんは色々と工夫をされます。
その結果『今までにない色持ち‼︎』みたいな事になる訳です。
暗めのお色を希望されていたなら何の問題もない訳ですが、そうでなかった場合はその色持ちは仇となる訳ですね。
白髪染めの他にもカラーにはおしゃれ染めというものがあります。
このおしゃれ染めは白髪染めとは真逆で白髪を染める様な濃いブラウンは配合されていません。むしろ色味重視という感じです。
ちなみにおしゃれ染めで人気のアッシュはこの様な色です。
はい。ほぼ色味という感じですよね。
その為にある程度暗い色に染めたとしても、染める前の髪が明るければただ褪色を待つだけである程度明るくなります。
見た目は同じ様な明るさに見える髪色も、《おしゃれ染めで染めた髪なのか・白髪染めで染めた髪なのかで全く別物という事です》
上記の様な理由から白髪染めで思ったよりも暗く染まってしまった髪を明るくする事は困難という事になります。
美容師さんによってはご希望に沿う事は難しいという判断で施術をお断りする方もいらっしゃるかもしれません。
では一体この状況を打破するにはどのような方法が考えられるのでしょうか?
はい、では本題ですがこの様な状態になってしまった場合に考えれる対処法をいくつかご紹介します。
その前に注意点ですが、この作業をセルフでするのはお勧めできません。
ここからの作業は髪の状態を見つつ、どのくらいのタイミングでカラー剤を流すかなど経験がものをいいます。
プロの美容師でも難しい作業ですしダメージを伴う事もあります。
可能であればサロンでの施術をお勧めします。もしどうしてもサロンには行けないという方は、ひとまず毛先を染める事はやめて根元だけを染める方がいいと思います。その時に使うカラー剤は明るめを使って下さい。
仕上がりとして毛先よりも根本の方が明るくなってしまう場合もあると思いますが、暗く染まってしまった毛先に合わせて根元まで暗いカラー剤で染めてしまうと後々サロンで明るくする事が困難となります。
少しの間違和感のある髪色になってしまうとは思いますが今後の事を考えるとこれが最善ではないかと個人的には思います。
少し話が脱線しましたので戻します。
これは暗くなってしまったとはいえ、真っ黒ではないという場合に有効かと思います。
カラーは日々のシャンプーなどによって徐々に褪色していきます。
元の明るさに近い色になるまで根本のリタッチを繰り返して、毛先が明るく褪色してきたタイミングで毛先を染めるという事ですね。
気長に待つ必要がありますが、毛先に必要のないダメージを負わせる事がない点がメリットです。
ただ現状の色が漆黒の場合はこの方法では無理です。
こちらは文字通りブリーチではない普通のカラー剤の中で1番明るい物で染めるという方法です。
僕の経験上かなり暗くなってしまっている髪に染めた場合、わずかに明るくなる程度という感じですね。
しかしこの方法は、何度か繰り返せばその度に少しづつ明るくなります。
今すぐでなくても良いけど、自然に褪色するのを気長に待つのは嫌だという方には良い方法ではないかと思います。
もしどうしてもその日の内に明るく戻したいという場合はブリーチを使用する事が多いと思います。
白髪染めで暗くなってしまった髪はちょとやそっとでは明るくなりません。そこで登場するのがブリーチです。
ブリーチの強力な脱色力により髪に残留した白髪染めの色素を削るという方法です。
こちらの方法の場合はとりあえず髪は明るくなります。
ただセルフで染めた時の色味や明るさ、塗布むらや放置時間によってどの程度明るくなるのかという部分と、どの様な色に抜けて来るかというのはまちまちです。
元の明るさに戻るかというと絶対とは言えませんが、確実に現状よりも明るくする事は可能です。
ただしブリーチを使うという事はダメージは避けられません。
個人的にはあまりお勧めはしないですね。
ブリーチを使う場合はハイライトにして極力ダメージを減らしつつ施術をするのが良いかと思います。
はい、まずブリーチを使うかどうかという判断です。
ブリーチを使うと単純にダメージをするという事も大きなデメリットですが、もう少し掘り下げると今後パーマや縮毛矯正などが施術できなくなる可能性があるという点です。
状態によりけりですが、基本的にブリーチ毛にパーマ系の施術は危険です。美容師の間で使う言葉に『ビビり毛』という言葉があります。過度のダメージにより毛が本来の形を保てずジリジリになってしまった状態の事です。
この状態になると元に戻す事は不可能に近いです。
今後パーマや縮毛矯正を施術されたい方は、ブリーチという選択肢は消えると思います。
もしパーマや縮毛矯正を施術される予定のない方は、ブリーチを使ったハイライトで明るさを出すのがおすすめです。
できれば個人的には使いたくはないブリーチ。
デザインとしてお客様に求められて施術させていただくのならばいざ知らず、暗くなりすぎた対処として使うのには抵抗があります。
そこで竹内の思うおすすめは、ブリーチではない1番明るいカラーで染めるですね。
先ほどもご説明させていただきましたが、この方法は何度か施術する必要があります。
その都度少しづつ明るくなっていくという方法ですので少し時間はかかります。
しかし毎回少しづつでも明るくなっていきますので変化を感じる事もできますし、ブリーチを使う場合よりはダメージを抑える事もできます。
白髪染めをされる世代の方の中には、エイジングにより髪が以前よりも脆い状態になりつつある方も多くいらっしゃいます。
少しでも長く、そして極力ダメージを抑えながらカラーリングを楽しんでいただきたいので僕はこの方法をおすすめしたいです。
はい、皆様いかがだったでしょうか。
白髪染めで暗くなりすぎた場合の対処法を僕なりの考えで解説させていただきました。
手っ取り早く明るくするならブリーチを使えば簡単な話ですが、ダメージは否めません。
僕としてはブリーチではない領域のカラー剤で、時間をかけながら少しづつ明るくしていく方法をおすすめしたいと思います。
長引くコロナ禍の中、ヘアカラーでお悩みの方へ少しでも参考になれば幸いです。
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