ノンジアミンカラー、ハイライトで明るい白髪染めに!
2021/10/10
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2021/10/10
池袋西武9階の美容室air池袋(エアー池袋)の竹内です。
白髪染の記事を中心に執筆している僕ですが、今回ご紹介するのは
『ノンジアミンカラー』です!
ノンジアミンカラーと一概にいっても様々な物がありますが、僕が使うのは主にヘアマニキュアですね。
この記事に辿り着いた方は、ジアミンアレルギーによりいわゆる"普通のカラー剤"では染められなくなってしまった方や、カラーリングのたびに頭皮に刺激を感じているといった方々でしょうか?
既にノンジアミンカラーで染めているといった方もいらっしゃると思いますが、ノンジアミンカラーって暗く染まる事が多くないですか?
普段から暗めのカラーが好みという方は問題ないのかもしれませんが、今まで明るいカラーをされていた方には抵抗があると思います。
ではこのまま泣き寝入りしなければいけないのか?
いいえ!そんな事はありませんよ!
ノンジアミンカラーでも、一工夫することで明るく染める事はできます。
今回はジアミンアレルギーによってデザインの幅が狭くなってしまったと感じている方に、普通のカラー剤に負けず劣らずなデザインをご紹介できればと思います。
では本題の前に少しだけジアミンアレルギーや、カラー剤の話をしたいと思います。
詳しく書いた記事はこちらにありますので、興味のある方はどうぞ。
まずジアミン(正式名称:パレフェニレンジアミン)とはなんぞやというところから簡単に説明すると、ごくごく身近で使われているカラー剤の染料の一種です。
イメージ的に髪を明るく脱色しながら色を発色させていくような、いわゆる普通のカラー剤に含まれます。
サロンのカラーにも市販のカラーにも含まれています。
そもそもアレルギー物質なら使わなければ良いんじゃないの?と考える方もいらっしゃると思いますが、このジアミンが大変優秀な染料なんです。
実は濃い色や深みのある色を出す上で欠かすことのできない染料なんですよね。
しかも色持ちも良いという…
もちろんジアミンに変わる染料も出てきてはいるのですが、正直なところジアミンの発色には及ばないかなという感じです。
そんなこんなで大変に重宝されている染料な訳ですが、重篤なアレルギー反応を起こす可能性のある物質なんですね。
もちろんアレルギーですから、一生発症しない方もいます。
しかしカラーリングが普及し、若いうちからカラーを楽しむ方が増えた事でジアミンアレルギーになってしまう方も増加傾向にある様に感じます。
カラーの度に少しずつ身体に蓄積され、その方の許容量を超えた時にアレルギー反応を起こします。
症状としては
・痛み
・かぶれ
・激しい痒み
・顔や首への炎症
さらに症状が進むと最悪の場合アナフィラキシーショックになることも…
また、これらの症状は染めている時ではなく、染めた後しばらく経ってから現れる事が多いというのも特徴でしょうか。
アレルギーですので、一度発症すると残念ながら今後ジアミンを含むカラー剤での施術はできないという事になります。
アレルギーを起こすかどうかは個人差がありますが、上記の様な症状が出ている方は、注意が必要です。
しかしジアミンアレルギーになってしまっても、白髪は待ってくれませんよね?
なんらかの方法で白髪は染めないといけない訳ですが、そんな時に選択肢の一つとなるのがヘアマニキュアです。
では、ヘアマニキュアとはどのようなカラー剤なのでしょうか?
ヘアマニキュアの特徴としては、カラー剤の様に髪の内部に作用し染色するのと違い主に髪の表面をコーティングする様に染まります。
もちろんジアミンは配合されていません。
ヘアマニキュが染まる仕組みは、磁石が引きつけ合う作用に似ています。
また、ヘアマニキュアは髪を明るくする力はありません。
したがって白髪の部分か元々明るくなっている髪の毛にしか色味は出ません。
ダメージもほとんどなく、逆に髪がコーティングされる事で艶やハリコシを感じるはずです。
はい、簡単に説明するとこんな感じでしょうか。
安全性の高いヘアマニキュアですが、髪を明るくする事ができないという点は今まで髪を明るく染めていた方々からすると問題ですよね。
そこを今回は解決したい思います。
はい、では早速初めていきましょう!
今回のお客様はこちらの方です。
元々は普通に白髪染をされていた方ですが、ジアミンアレルギーを発症し途方にくれていたところ僕のブログをご覧になってご来店された方です。
白髪もまばらに生えています。
僕が施術した履歴としては既に一度ハイライトを入れていて、今回のご来店までにヘアマニキュアで根本のリタッチを一度施術しています。
元々は普通の白髪染めでカラーをされていたので明るい部分がある訳ですが、へマニキュアは白髪は染まるものの髪を明るくすることはできません。
そこでヘアマニキュアで染める前に、あえて明るい部分を作っていく訳ですね。
それが今回のハイライトという事になるのですが、明るくするって事はジアミンが入っているんじゃないの?って思いますよね。
安心して下さい。
ハイライトに使うカラー剤はライトナーといって髪を明るくする力しかありません。
脱色剤と言った方が馴染みのある方もいらっしゃるのかな?
ジアミンは染料ですので、髪を明るくするだけのライトナーには含まれていません。
ジアミンアレルギーの方も、アレルギー反応を起こさずに染めていただけます。
はい、こんな感じで表面中心にハイライトを入れていきます。
どんなヘアスタイルかにもよりますが、あまり段差のないようなヘアスタイルの場合は内側に入れても効果的ではないです。
時間もかけず、最小限で効果的に見える場所に入れています。
今回は元々明るい部分の色と合えば良いので、この位明るくなったところで一度シャンプーして流します。
はい、しっかりとハイライトが入っていますね。
こうする事で、明るい髪や白髪にしか発色しないヘアマニキュアがしっかりと仕事ができる環境が整いました。
また、ハイライトのメリットは根元が伸びてきた時にプリン状態になりにくいという点もあります。
このベースの上からヘアマニキュアで染めていく訳ですが、今回は根元を少し暗めに設定して自然なグラデーションになる様にしていきます。
その仕上がりがこちらです。
根元を少し暗めの色にする事によって、白髪の染まりを良くし褪色していく過程も楽しめる様な仕上がりにしました。
白髪もしっかり染まっていますね。
この次のカラーの際はまだハイライトも健在ですので、へマニキュアでリタッチor全体染めします。
そしてその次のカラーの際にハイライトを入れるという感じで綺麗な仕上がりを維持できると思います。
1回目:ハイライト+へマニキュア→2回目:ヘアマニキュアでリタッチor全体染め→3回目:ハイライト+ヘアマニキュアというサイクルですね。
今回ご紹介させていただいた施術例の場合
ポイントハイライト+ヘアマニキュアで¥14,300〜となります。
※お客様のご希望の仕上がりや、工程によって料金は変動致します。
はい、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
今回はハイライトを駆使したノンジアミンカラーをご紹介させていただきました。
安全性は高いけど髪を明るくする力のないヘアマニキュアでも、ライトナーと組み合わせて使う事で表現の幅はかなり広がります。
大切なのはヘアマニキュアがしっかりと仕事のできる髪のベースを作ってあげる事なんですね。
ハイライトを入れる量や太さによっても仕上がりの風合いが変わりますし、その後に染めるヘアマニキュアの明るさや色味で変化を楽しむ事もできます。
しかもへマニキュアの特性上、ハリコシもでますし艶もでます。
ジアミンアレルギーだからといってお洒落を諦める必要なんて全くないんです!
少しアプローチを変えるだけで、普通のカラーと遜色ない仕上がりにだってできます。
僕も日々ジアミンアレルギーでお悩みの方を担当させていただく中で、より良い方法はないかと模索中です。
これからもジアミンアレルギーでお悩みの方に少しでも希望の持てる様な施術をご提供できる様に努めてまいりますので、お悩みの方は是非一度ご相談下さい。
髪の状態によってはその日にご希望の仕上がりまでもっていけない事もありますが、根気強くやっていけば必ず叶うはずです。
では、今回はここまで!
皆様のご来店をお待ちしております!
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その前にまずはジアミンアレルギーについて知識を深めましょう! ①ジアミンアレルギーとは はい、ではジアミンアレルギーとはそもそも何なのか。てかジアミンって何?というところから見ていきましょう。 あまり難しい話をしても眠くなってしまうと思うので簡単に解説しますね!
ジアミンとは ジアミンの正式名称は主に『パラフェニレンジアミン』 を指すことが多いと思います。 ちょっと舌を噛んでしまいそうな名前ですが、美容業界ではポピュラーな存在です。 パラフェニレンジアミンは世の中に広く浸透しているカラー剤に使われている酸化染料の一種です。 髪を明るくしながら色を入れていくような作用のあるカラー剤は、ほぼパラフェニレンジアミンが入っています。 現在女性の多くがカラーをされていると思いますが、そのほとんどのカラーが酸化染料ですね。 このパラフェニレンジアミンを略して『ジアミン』と美容業界では広く呼びます。 サロンのカラー剤はもちろん、市販のカラー剤にも広く使用されています。 現在のカラーリングにおいて欠かす事のできない染料、それがジアミンなのです。 しかしそんなジアミンは実はアレルギーを引き起こす可能性のある物質なのです。 ジアミンアレルギー:アレルギー性接触皮膚炎 ジアミンアレルギーと呼ばれているアレルギーは、『アレルギー性接触皮膚炎』というアレルギー反応です。 カラーをした後に ①頭皮の痒み、赤み ②頭皮のかぶれ ③身体のだるさ などを感じたら注意が必要です。 こちらの症状を放置しておくと重篤化する可能性があり、頭痛、めまい、嘔吐などの症状を引き起こす事もあります。 多くの場合はカラーリングをしている最中ではなく、カラーリング後に症状が出ているケースが多いとされます。 アレルギー反応ですので全員に発症する訳ではなく、その方の許容量を超えた時に症状として現れます。 よくコップに水が溜まっていき、溢れたところでアレルギーが発症するという例えがありますよね。 そのコップの大きさは人それぞれですし、アレルギーの原因となるものに触れる機会も人にやってまちまちだと思いますのでいつ発症するかはわかりません。 個人的には多くの方がジアミンアレルギーを発症することなく一生を終えることが多いと感じていましたが、最近は増えているように感じます。 なぜかはわかりませんが、ヘアカラーが著しく普及し若い頃からヘアカラーを楽しむ方が増えた事が原因なのかなと思ってみたり。 ジアミンアレルギーはその名の通りアレルギーですので1度発症したら残念ながら治ることはありません。 すなわち症状が出てしまったら、ジアミンを含むカラー剤での施術は不可能という事になります。 もしご自身がジアミンアレルギーなのかもと思う節がある場合は、医療機関で診てもらうことをおすすめします。 ②ジアミンアレルギー向けおすすめカラー剤ヘアマニキュアとは はい、こちらでは僕がジアミンアレルギーの方によく使うヘアマニキュアについて解説したいと思います。 聞いた事はあるけど実際どんな物かっていまいちわからないですよね? 出典:DEMI
この表の左側がジアミンを含むカラー剤です。 そして左側が今回の主役である、ヘアマニキュアですね。 ヘアマニキュアの特徴としては ・髪を明るくする事はできない ・髪をコーティングするように染まる ・白髪の部分にしか色味を表現できない ・ダメージがほとんどない ・アレルギーになりずらい
といったところでしょうか。 ジアミンを含むカラー剤は髪にあるメラニン色素を破壊し脱色をします。その後メラニン色素を破壊した事でできたスペースに染料を浸透させ、髪の内部で発色させることで色味を表現します。この作用にダメージが伴います。 逆にヘアマニキュアは髪の内部ではなく外側に吸着します。その原理は磁石が引き寄せ合う効果に似ています。 髪の内部を破壊するような作用はない為、ダメージはほとんどありません。 また、白髪にしか色味を表現できないというのはわかりやすく説明すると、白い画用紙と黒い画用紙でイメージするとわかりやすいと思います。 例えば絵の具を白い画用紙に塗った場合、そのままの絵の具の色が出ますよね。 逆に黒い画用紙に同じ色を塗ったとしても、色を感じる事はできません。 それと同じで黒髪を明るくする力のないヘアマニキュアは白髪や、元々明るい髪にしか色味を表現することはできません。 え、じゃあ暗いカラーしかできないの?となると思うのですがそんな事はありません! ③ジアミンアレルギー向け施術例 はい、では僕がよく行う施術例をご紹介したいと思います。
今回のお客様はカラーの度に症状が重くなっていき、他店でノンジアミンカラーを施術した事のある方です。 しかし結果として気になる白髪がすぐに目立つようになってしまったとの事で、僕のブログを見ていただいてのご来店でした。 元々は普通のカラーで染めていた方ですので、根本以外は明るい髪色になっています。 この状態を一色にするには根本を明るくしなければいけません。 しかしヘアマニキュアでは明るくする事はできない。 そこで登場するのがライトナーです。 ライトナーとはわかりやすく言うと脱色剤です。 ライトナーは髪を明るくする力はありますが、染料は一切は入っていません。 すなわちジアミンは含まれていないという事ですね。
まず明るくしたい根本中心にライトナーを塗布していきます。 元々明るかった部分と色が合えばOKです。 ここで一度ライトナーを洗い流します。 この一連の工程で、元々明るかった部分と根本の暗い部分の差を埋めます。 暗い部分をライトナーで明るくし、髪全体が明るくなった状態にへマニキュアを塗布していきます。 その仕上がりがこちらです!
根本の暗かった部分もしっかり明るくなってますよね。 今回は赤みを抑えるためにオリーブ系の色味を選択しました。
いかがでしょうか? ノンジアミンカラーは暗くしか染めれない? そんな事ありませんよ! ヘアマニキュアで染める前に、根元の暗い部分を明るくする工程を加えるだけで普通のカラーと同じような仕上がりにする事ができます。 もちろん白髪も染まりますし、持ちが悪いなんて事もありません。 ヘアマニキュアの場合、普通のカラー剤のように〇〇レベルのような細かい区分はありません。 したがって施術をする美容師の経験がものをいいます。 せっかく根本を明るくしても、暗い色で染めてしまっては意味がないですよね? ④お値段 今回の施術ではライトナー+ヘアマニキュアでWカラーの工程になりますので¥18,700〜となります。 ※お客様のご希望の仕上がりや、工程によって料金は変動致します。 ⑤まとめ 最後までご覧いただきありがとうございます。 いかがでしたか? 今回はノンジアミンカラーの中でもヘアマニキュアを使用した施術例をご紹介しました。 何度も言うように、ノンジアミンカラーは暗くしか染める事ができないというのは都市伝説です。 やり方次第で普通のカラーと遜色ない仕上がりにすることも可能です。 もう今までのように染める事はできないと諦める前に、是非ご相談下さい。 一度暗く染めてしまった髪は、その後明るくする事が難しい場合が多いです。 そうなってしまうと、ご希望の仕上がりから遠のく事になります。 ご自身で染めてしまったり、サロンでも暗くしかできませんと提案されそのまま染めてしまうのではなく一度ご相談下さい。 ご相談の上、最善と思われるご提案をさせていただきます。 では今回は以上となります! Instagram ショートも得意です! 竹内で予約する