ノンジアミンカラー(ヘアマニキュア)は本当にかぶれない⁇染める前に知っておくべき事!
2021/11/14
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2021/11/14
池袋西武9階の美容室air池袋(エアー池袋)の竹内です。
今回ご紹介するのはタイトルにもある様に『ノンジアミンカラーはかぶれないのか?』です!
このブログにたどり着いた方は、カラーの際に何かしらの刺激を感じていたりアレルギーの症状を発症されている方だと思います。
最近耳にすることも増えてきたジアミンアレルギー
有名人では元SMAPの中居さんもジアミンアレルギーの様ですね。
ジアミンアレルギーについては後ほどご説明しますが、一度アレルギー反応が出てしまうとその後ジアミンを含むカラー剤で染めることはできなくなります。
そこで登場するのがノンジアミンカラーです!
要はジアミンを含まないカラー剤という事ですね。
ではこのノンジアミンカラーって本当に安全なんでしょうか?
それをしっかりと理解した上で施術しましょう!
まずジアミンアレルギーとはどういったものなのかというお話ですが、カラー剤に含まれる“ジアミン”という物質に反応して起こるアレルギー反応です。
ジアミンは正式名称パラフェニレンジアミンといい、通常のカラー剤(酸化染料)に含まれる染料の一種です。
ジアミンが含まれるカラー剤は広く普及していて、サロンで使うカラー剤で使用頻度が最も高いと言えます。
ドラックストアなどでも簡単に手に入れることができ、身近なカラー剤ですね。
ジアミンを含む酸化染料と呼ばれるカラー剤は、豊富な色の種類や色持ちの良さなどから重宝されています。
しかしジアミンはアレルギーを起こす可能性のある成分でもあります。
アレルギーの症状としては
・かゆみ
・痛み
・発疹
・腫れ
などの症状を起こします。
最悪の場合アナフィラキシーショックを起こし、命に関わる危険性もあります。
アレルギーを起こす可能性があるとわかっているのなら、使わなければいいのでは?と考える方もいらっしゃると思いますがそうもいきません。
実はジアミンは大変に優秀な染料であり、現段階ではジアミンに頼る他ないという状況な訳です。
日本人の髪は黒髪ですよね?
このジアミンは黒などの濃い色を早く発色させる事を得意としていて、日本人の白髪染めなどには不可欠です。
このような理由からジアミンを含むカラー剤の出番がサロンでも1番多いという事が言えるのです。
アレルギーですので、全ての人が発症する訳ではありません。
花粉症と同様に、許容量を超えた時点で発症します。
この許容量は人それぞれですので、長い間カラーをされている方でも発症しない方もいらっしゃいますし、早い段階でアレルギー反応が出てしまう方もいらっしゃいます。
ジアミンアレルギーの特徴として、施術をしている最中ではなく少し時間が経ってから症状が出てくるという事が言えます。
心当たりのある方は、一度病院に行って検査をする事を検討しても良いかもしれません。
はい、ではジアミンアレルギーの方でも対応できるとされるノンジアミンカラーとはどの様な物なのでしょうか?
代表的な物でいうと
・ヘアマニキュア
・カラートリートメント
・脱色剤(ブリーチ、ライトナー)
・ヘナ
等がそれにあたります。
ノンジアミンカラーの特徴として、濃く染める事のできるパラフェニレンジアミンが配合されていないため白髪染は苦手という事が言えます。
この中で僕がメインで使っているのは脱色剤+ヘアマニキュアです。
僕の場合は脱色剤はライトナーと呼ばれる物を使用しています。
ライトナーは髪を明るくする力はあるものの染料は配合されていません。要するに髪を明るくするだけのカラー剤という事ですね。
ライトナーで明るくなった髪に対してヘアマニキュアで染めていきます。
ヘアマニキュアは白髪に対してや明るい髪には色が見えますが黒髪を明るくすることはできません。
そこでライトナーで明るくしてから、ヘアマニキュアで染めることでジアミンを使うことなく白髪もしっかりとカバーできるという事ですね。
施術例はこちらをご覧下さい。
では僕のよく使うヘアマニキュアは本当に安全なのでしょうか?
へアマニキュアは
【ジアミンフリー】【アルカリフリー】【過酸化水素フリー】ですので一見安全性は高い様に思えます。
へマニキュアは髪の表面を中心に髪をコーティングするように染まっていきます。
髪の内部まで浸透し発色をするアルカリカラーなどと比べ髪への負担という点では、はるかにヘアマニキュアに分があります。
しかしダメージがゼロなのかというとそうではありません。
ヘアマニキュアに配合されているベンジンアルコールという成分があります。
この成分はヘアマニキュアの発色を助ける成分ですが、わずかながら髪を傷めます。
またヘアマニキュアに配合されているタール系染料は確率は低いですがアレルギー反応を起こす方もいらっしゃいます。
この他にも何に反応したかを特定することは難しいですが、保存料であったり香料であったりとヘアマニキュアに配合されている様々な成分でアレルギーを起こす方も稀にいらっしゃいます。
長々とお付き合いいただきありがとうござました。
今回はノンジアミンカラーの中でもヘアマニキュアを中心にお話をさせていただきました。
なんとなく安全に思えるヘアマニキュアですが、アルカリカラーに比べればダメージは少ないですし刺激もありません。
またジアミンを含まないのでジアミンアレルギーを発症するリスクはありません。
しかしダメージは少ないですが0ではありませんし、配合されている他の成分に反応することも稀にあります。
したがって完全に安全な訳ではないということを頭の片隅に置いていただけると幸いです。
ご来店の際にはカウンセリングをさせていただき、お客様に合った施術方法をご提案させていただきますのでお悩みの方は是非一度ご相談下さい。
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池袋西武9階の美容室air池袋(エアー池袋)の竹内です。 白髪染の記事を中心に執筆している僕ですが、今回ご紹介するのは 『ノンジアミンカラー』です! ノンジアミンカラーと一概にいっても様々な物がありますが、僕が使うのは主にヘアマニキュアですね。 この記事に辿り着いた方は、ジアミンアレルギーによりいわゆる"普通のカラー剤"では染められなくなってしまった方や、カラーリングのたびに頭皮に刺激を感じているといった方々でしょうか?
既にノンジアミンカラーで染めているといった方もいらっしゃると思いますが、ノンジアミンカラーって暗く染まる事が多くないですか? 普段から暗めのカラーが好みという方は問題ないのかもしれませんが、今まで明るいカラーをされていた方には抵抗があると思います。 ではこのまま泣き寝入りしなければいけないのか? いいえ!そんな事はありませんよ! ノンジアミンカラーでも、一工夫することで明るく染める事はできます。 今回はジアミンアレルギーによってデザインの幅が狭くなってしまったと感じている方に、普通のカラー剤に負けず劣らずなデザインをご紹介できればと思います。 では本題の前に少しだけジアミンアレルギーや、カラー剤の話をしたいと思います。 詳しく書いた記事はこちらにありますので、興味のある方はどうぞ。 ①ジアミンアレルギーとは
まずジアミン(正式名称:パレフェニレンジアミン)とはなんぞやというところから簡単に説明すると、ごくごく身近で使われているカラー剤の染料の一種です。 イメージ的に髪を明るく脱色しながら色を発色させていくような、いわゆる普通のカラー剤に含まれます。 サロンのカラーにも市販のカラーにも含まれています。 そもそもアレルギー物質なら使わなければ良いんじゃないの?と考える方もいらっしゃると思いますが、このジアミンが大変優秀な染料なんです。 実は濃い色や深みのある色を出す上で欠かすことのできない染料なんですよね。 しかも色持ちも良いという… もちろんジアミンに変わる染料も出てきてはいるのですが、正直なところジアミンの発色には及ばないかなという感じです。 そんなこんなで大変に重宝されている染料な訳ですが、重篤なアレルギー反応を起こす可能性のある物質なんですね。 もちろんアレルギーですから、一生発症しない方もいます。 しかしカラーリングが普及し、若いうちからカラーを楽しむ方が増えた事でジアミンアレルギーになってしまう方も増加傾向にある様に感じます。 カラーの度に少しずつ身体に蓄積され、その方の許容量を超えた時にアレルギー反応を起こします。 症状としては ・痛み ・かぶれ ・激しい痒み ・顔や首への炎症 さらに症状が進むと最悪の場合アナフィラキシーショックになることも… また、これらの症状は染めている時ではなく、染めた後しばらく経ってから現れる事が多いというのも特徴でしょうか。 アレルギーですので、一度発症すると残念ながら今後ジアミンを含むカラー剤での施術はできないという事になります。 アレルギーを起こすかどうかは個人差がありますが、上記の様な症状が出ている方は、注意が必要です。 しかしジアミンアレルギーになってしまっても、白髪は待ってくれませんよね? なんらかの方法で白髪は染めないといけない訳ですが、そんな時に選択肢の一つとなるのがヘアマニキュアです。 では、ヘアマニキュアとはどのようなカラー剤なのでしょうか? ② ヘアマニキュアとは ヘアマニキュアの特徴としては、カラー剤の様に髪の内部に作用し染色するのと違い主に髪の表面をコーティングする様に染まります。 もちろんジアミンは配合されていません。 ヘアマニキュが染まる仕組みは、磁石が引きつけ合う作用に似ています。 また、ヘアマニキュアは髪を明るくする力はありません。 したがって白髪の部分か元々明るくなっている髪の毛にしか色味は出ません。 ダメージもほとんどなく、逆に髪がコーティングされる事で艶やハリコシを感じるはずです。 はい、簡単に説明するとこんな感じでしょうか。 安全性の高いヘアマニキュアですが、髪を明るくする事ができないという点は今まで髪を明るく染めていた方々からすると問題ですよね。 そこを今回は解決したい思います。 ③ノンジアミンカラー(ヘアマニキュア)ハイライト編 はい、では早速初めていきましょう! 今回のお客様はこちらの方です。 元々は普通に白髪染をされていた方ですが、ジアミンアレルギーを発症し途方にくれていたところ僕のブログをご覧になってご来店された方です。 白髪もまばらに生えています。 僕が施術した履歴としては既に一度ハイライトを入れていて、今回のご来店までにヘアマニキュアで根本のリタッチを一度施術しています。 元々は普通の白髪染めでカラーをされていたので明るい部分がある訳ですが、へマニキュアは白髪は染まるものの髪を明るくすることはできません。 そこでヘアマニキュアで染める前に、あえて明るい部分を作っていく訳ですね。 それが今回のハイライトという事になるのですが、明るくするって事はジアミンが入っているんじゃないの?って思いますよね。 安心して下さい。 ハイライトに使うカラー剤はライトナーといって髪を明るくする力しかありません。 脱色剤と言った方が馴染みのある方もいらっしゃるのかな? ジアミンは染料ですので、髪を明るくするだけのライトナーには含まれていません。 ジアミンアレルギーの方も、アレルギー反応を起こさずに染めていただけます。 はい、こんな感じで表面中心にハイライトを入れていきます。 どんなヘアスタイルかにもよりますが、あまり段差のないようなヘアスタイルの場合は内側に入れても効果的ではないです。 時間もかけず、最小限で効果的に見える場所に入れています。 今回は元々明るい部分の色と合えば良いので、この位明るくなったところで一度シャンプーして流します。
はい、しっかりとハイライトが入っていますね。 こうする事で、明るい髪や白髪にしか発色しないヘアマニキュアがしっかりと仕事ができる環境が整いました。 また、ハイライトのメリットは根元が伸びてきた時にプリン状態になりにくいという点もあります。 このベースの上からヘアマニキュアで染めていく訳ですが、今回は根元を少し暗めに設定して自然なグラデーションになる様にしていきます。 その仕上がりがこちらです。 根元を少し暗めの色にする事によって、白髪の染まりを良くし褪色していく過程も楽しめる様な仕上がりにしました。 白髪もしっかり染まっていますね。 この次のカラーの際はまだハイライトも健在ですので、へマニキュアでリタッチor全体染めします。 そしてその次のカラーの際にハイライトを入れるという感じで綺麗な仕上がりを維持できると思います。 1回目:ハイライト+へマニキュア→2回目:ヘアマニキュアでリタッチor全体染め→3回目:ハイライト+ヘアマニキュアというサイクルですね。 ④お値段 今回ご紹介させていただいた施術例の場合 ポイントハイライト+ヘアマニキュアで¥14,300〜となります。 ※お客様のご希望の仕上がりや、工程によって料金は変動致します。 ⑤まとめ はい、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。 今回はハイライトを駆使したノンジアミンカラーをご紹介させていただきました。 安全性は高いけど髪を明るくする力のないヘアマニキュアでも、ライトナーと組み合わせて使う事で表現の幅はかなり広がります。 大切なのはヘアマニキュアがしっかりと仕事のできる髪のベースを作ってあげる事なんですね。 ハイライトを入れる量や太さによっても仕上がりの風合いが変わりますし、その後に染めるヘアマニキュアの明るさや色味で変化を楽しむ事もできます。 しかもへマニキュアの特性上、ハリコシもでますし艶もでます。 ジアミンアレルギーだからといってお洒落を諦める必要なんて全くないんです! 少しアプローチを変えるだけで、普通のカラーと遜色ない仕上がりにだってできます。 僕も日々ジアミンアレルギーでお悩みの方を担当させていただく中で、より良い方法はないかと模索中です。 これからもジアミンアレルギーでお悩みの方に少しでも希望の持てる様な施術をご提供できる様に努めてまいりますので、お悩みの方は是非一度ご相談下さい。 髪の状態によってはその日にご希望の仕上がりまでもっていけない事もありますが、根気強くやっていけば必ず叶うはずです。 では、今回はここまで! 皆様のご来店をお待ちしております!