白髪染って明るくできない⁇そんな疑問に現役美容師がお答えします！
2022/03/21
池袋西武9階の美容室air池袋（エアー池袋）の竹内です。
今回お話ししたいのは、未だに新規のお客様から質問の多い『白髪染は明るくできないんですよね？』という疑問にお答えするべく筆を取らせていただきます。
確かに白髪は色の濃いカラー剤で染めた方がカバーできそうですよね？
ではやはり暗くしか染めることはできないのか…
そんな疑問が解決できればと思います。
では本題の前に白髪染に使われるカラー剤とはどんな特徴があるのか見ていきましょう。
①白髪染ってどんなカラー剤？
はい、まずはここを理解していただくことで、なぜ暗くしか染めれないという話になるのか紐解いていきましょう。
白髪染とおしゃれ染。
よく聞くワードだと思います。
何となくおしゃれ染は明るくできそうですよね？
そもそもおしゃれ染は白髪を染める事を前提としておらず、発色を重視したカラー剤です。
出典：DEMI
この様な感じで色鮮やかなラインナップとなっております。
対して白髪染はというと、白髪を染める為に茶色の色素が沢山入っています。
出典：DEMI
はい、おしゃれ染に比べて濁った色味になっているのがお分かりになるでしょうか？
そうなんです。
白髪染は白髪を染める為に、茶色が沢山入っているんですね。
そして白髪をしっかり染める為には、暗い色ほど染料が濃くしっかりと染まるという訳です。
それが白髪染は暗くしかできないという認識になってしまっているのだと思います。
でもちょっと待って下さい。
上のカラーチャート、結構明るい色までありせんか？
基本的にカラー剤は数字が大きくなるほど明るく染まります。
そしてこのカラーチャートの１番明るい色は１２番！
まあまあ明るいんです！
もういきなり答えですが、白髪染だから明るく染めることはできないなんて事はまず無いです！
確かに濃い色の方がしっかりと染まります。
ひと昔前までは白髪染といえばダークブラウンで！なんて事もありましたがカラー剤は日進月歩で進化しているんです！
暗い色は確かにしっかりとは染まります。
しかしあまりに濃い色だと新たに生えてきた白髪とのコントラストが強くつき、逆に悪目立ちするんです。
はい、そこで登場するのが明るく白髪を染めるという手法です。
②明るい白髪染とは
そもそも現在のカラー剤であればある程度明るく白髪を染める事はできる訳ですが、茶色が沢山配合されている事で鮮やかな発色は苦手なんです。
そこで登場するのが、白髪染とおしゃれ染の塗り分けです。
基本的には白髪の気になる根元は白髪染、鮮やかな発色のほしい毛先はおしゃれ染or白髪染×おしゃれ染のミックスで染めます。
毛先に関しては白髪の多さによりおしゃれ染か、おしゃれ染or白髪染めのミックス染めていきます。
では実際の施術例を見ていきましょう。
③施術例
今回のモデルさんは、ちらほらと白髪が出てきている方です。
結構白髪が主張していますね。
全体はこんな感じです。
かなりオレンジ味が出ていますね。
今回染めさてもらうのは、根元は白髪染・毛先はおしゃれお染のパターンでいきます。
塗布後。
いい感じに染まってきています！
ではお待ちかねの仕上がりです。
はい、やばいですね。
半端ない透明感です！
しっかり白髪は染めながらも、ここまでの鮮やかな発色。
これが白髪染とは誰も思わないですよね。
今回は毛先に白髪が少なかったことから、毛先はおしゃれ染単品で染めさせていただきました。
毛先にも白髪が目立つ場合は白髪染×おしゃれ染で対応します。
こちらは白髪の量によって、ミックス比を変えていきます。
④まとめ
ここまでお疲れ様でした。
いかがだったでしょうか？
白髪染は明るくできないとう都市伝説を払拭できたでしょうか？
白髪があるからといって、暗く染めることしかできない・おしゃれに染める事はできないなんて事は絶対にありません。
もちろん髪の状態によってはすぐにご希望のお色にする事は難しい場合もあります。
しかし計画的に染めていくことで必ずご希望に添えるはずです。
白髪はどうしても避けれないものです。
鏡を見るたびに凹んでしまう気持ちは、実際に白髪が生えてきている僕にも痛い程わかります。
避けれないのならばいっその事白髪があってもデザインを楽しんでほしい。
白髪とは長い付き合いなります。
変わり映えしないカラーにうんざりするのではなく、おしゃれに染めることで日々を明るく過ごしませんか？
現在、白髪の染め方も多岐に渡ります。
きっと貴方にあった方法があるはずです。
白髪があろうと楽しみながらデザインしていく。
そのお手伝いをさせていただきます。
是非何なりとご相談ください！
