やっぱりこれが1番⁇シンプル白髪染め
2023/06/21
池袋駅直結、西武池袋本店9階の美容室【air池袋】の竹内です。
今回も白髪についての記事な訳ですが、最近思うことがあります。
池袋店は新店という事もあってたくさんの新しお客様がいらっしゃいますが、多くの方がある勘違いをされています。
そう、それは…
『白髪は暗く染めるしかない』
はい、絶対にそんなことはないです！
もう都市伝説レベルです。
ということで今回は以前書いた事もありますが、白髪染めでも明るく染める事はできるというお話をしたいのと、僕も記事にした事がありますが、流行りの白髪ぼかしハイライトなどがある中で結局のところこのカラーが１番良いのでは？というお話をしていきたいと思います。
白髪が出てきて気になるけど、白髪染めは抵抗があって中々挑戦できない、どうしたら良いのかわからないという方は是非最後までご覧下さい。
では本題に入る前に少しだけカラー剤についてお勉強しておきましょう！
①白髪染めとお洒落染めの違い
ここを理解すると、色々とわかりやすいと思うのでお付き合い下さい。
では簡単に説明しますと、
・お洒落染→別名：ファッションカラーはとにかく鮮やかな発色優先です。
美容室の主役級のカラーですね。
透明感のある色やビビットなカラーが得意ですが当然白髪は染まりません。
次に、
・白髪染め→別名：グレイカラーは白髪を染める為に、染料の大半がブラウンで構成されています。
そのお陰で白髪が染まる訳ですが、染料の大半をブラウンが占めている分色味が少ないです。
その分お洒落染めに比べると、色味の鮮やかさという面では敵いません。
色持ちは暗い色であればあるほど良くなりますが、それがメリットでありデメリットになることも…
こちらがそれぞれの色見本になります。
色の鮮やかさが全然違いますよね。
注目していただきたいのが、白髪染め（グレイカラー）の色の濃さです。
白髪が染まるくらいですから、そりゃ相当に濃い訳です。
この濃いのを根元から毛先まで染めたら、暗い白髪染めになってしまいますよね？
ちょっと詳しく説明します。
②暗い白髪染めになってしまう理由
白髪がちらほら出てきて、そろそろ何か対策を考えている方に特知っておいてほしい事なのですが、安易に暗めの白髪染めで全体を染めないで下さい。
白髪染めは濃いめであれば黒髪戻しくらいに濃く染まります。
そして１度暗くしてしまった髪の毛は簡単には明るくなりませんし、明るくなったとしてもムラに染まる事が多いです。
ここめちゃくちゃ重要です！
ですのでこの先髪の毛を明るくするこはないという方以外は注意して下さい。
理由は様々かと思いますが全体を暗めの白髪染めで染めてしまい、明るくしたくなった時に美容師さんに相談したら『明るくなりませんよ』と言われてしまい断念。
そのまま暗めの色を継続。
という流れが多いように感じます。
※もうすでにその状態にあるという方は、時間はかかりますが明るくする事はできますのでご相談ください。
③おすすめの白髪染めの方法
ではどういうカラーが良いのか、僕なりにお答えするならば
白髪の特に気になる根元は、白髪染め！
鮮やかな色を出したい毛先は、お洒落染め！
というように、根元と毛先でカラー剤を変えて施術をするという方法です！
え、そんな事できるの⁇と思われる方も多いかもしれませんが余裕でできます。
そもそもサロンのカラーの場合、１つのカラー剤で根元から毛先まで染めるという事はあまりありません。
というのも既にカラーの履歴があるお客様の場合、根元の伸びてきた黒い地毛の髪の毛と、毛先の褪色して明るくなっている髪の毛の状態って全然違いますよね？
それを１つのカラー剤で根元から毛先まで同じに見える色に染めるという事は不可能です。
そんな理由からサロンでは多くの場合少なくとも２カップ（２種類のカラー剤）を使用して施術を行います。
この作業により、最低限の髪の毛への負荷で綺麗に染める事ができるという事です。
ちなみによくお客様に聞かれる市販のカラー剤は傷むんですか？という質問がありますが、傷む可能性が高いです。
市販のカラー剤は髪の染まりづらい人でも染まるように強めに設定されている事が多い事が原因です。
この話は長くなりそうなので割愛しますが、基本的に市販のカラー剤はお勧めしませんし、サロンでのカラーの仕上がりに悪影響をもたらしますので控えていただけると幸いです。
③実際の施術例
今回のお客様は正しく白髪がチラホラと出始めたという方です。
ちょうど目立つところに白髪が生えてきてしまっていますね。
毛先はこの位の明るさです。
少し明るめといったところでしょうか。
お客様も明るめのカラーをご希望でしたので、
根元は【明るめの白髪染】
毛先は【明るめのお洒落染】
で施術していきます。
根元と毛先を別々のカラー剤で塗っていきます。
では仕上がりをご覧下さい。
かなり透明感出ましたね。
発色重視のお洒落染めで染めている訳ですから 、当然の結果と言ってしまえばそれまでなんですが…
根元はというと、
白髪はしっかりと染まっていて、違和感もないですよね？
白髪染めとお洒落染が馴染むのかと疑問だった方もいらっしゃると思いますが、全然問題ありません。
それぞれのカラー剤が力を１番発揮できるところで使うというとてもシンプルな染め方です。
いつものお洒落染と変わらない感覚で染める事ができます。
白髪染めはそこそこ明るい領域でも、白髪は問題なく染まります。
ただ明るめの白髪染めであっても、毛先まで塗ると少なからず次のカラーに影響すると思います。
大切なことは白髪の目立つ根元はマストで白髪染めを使いますが、毛先には極力白髪染めは使わないという事です。
そうした方が明るさも保てますし、色の自由度も高まります。
④まとめ
はい、ここまで大変お疲れ様でした。
皆様もご存知の通り、昨今白髪染めも色々な手法があります。
代表的なものが白髪ぼかしのハイライトではないでしょうか？
施術としてはあらかじめ白髪の色になるべく近いハイライトを入れ、その上からお洒落染で染める事で白髪とハイライトが同じような色に染まり白髪がぼけるという方法です。
確かに白髪はぼけますし、そもそも白髪染めを使わない事が多い施術だと思うので鮮やかな発色が期待できます。
ただ時間が経つとハイライトが褪色し金髪に近い色になってきますし、２回に１度位の割合でハイライトを入れ直す必要があります（カラーの周期にもよる）
ハイライトを入れる場合は、ハイライト入れる→シャンプーで流す→通常カラー→シャンプーで流すという工程なので、ここまでで最低でも２時間はかかるでしょう。
白髪ぼかしのハイライト自体僕も好きですし、お勧めできる方にはお勧めすることもあります。
ただ褪色が進むと明るく見えてしまう、時間とコストがかかるという点も踏まえると全ての方にお勧めというカラーではないように思います。
そこで今回提案させていただいた【根元は白髪染で毛先はお洒落染】という施術方法はシンプルながら、今までお洒落染で染めていたけど白髪が気になってきたという方も抵抗なくトライできるのかなと思います。
そういった意味でより多くのお客様にご提案できるカラーという事で今回取り上げさせていただきました。
ただどんなカラーが合っているのかというのは千差万別だと思いますので、貴方にぴったりの施術方法を是非見つけて下さいね。
何が良いのか分からないという方は１度ご相談いただければと思います。
