白髪染めっていつからが正解?現役美容師が解説します!
2024/10/08
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2024/10/08
池袋駅直結、ヨドバシHD池袋ビル9階の美容室『AIR池袋』の竹内です。
今回は誰しもが悩むであろう『白髪染めはいつからするべきなのか?』という疑問に僕なりの考えではありますが、解説していきたいと思います。
正直なところ明確にいつからという答えはないお題ではありますが、どのように対応していくのがご自身に合っているのかの参考になればと思います。
昨今は【白髪が生えてきた=白髪染め】という訳でもなくなってきました。
そもそもなぜ白髪が生えてきたら白髪染めという流れになっているのかという事を理解する為にも、お洒落染めと白髪染めの違いについて簡単に解説していきます。
では早速ですが本当に簡単にお洒落染めと白髪染めの違いを説明すると、
【お洒落染め】→
・発色重視で鮮やかな色が出せる。
・色の種類が豊富。
・白髪は基本的に染まらない。
・明るさにもよるが2ヶ月程でほとんど褪色する(個人的な感覚です)
・皆さんがSNSで見かけて綺麗な色だな〜と感じるのはおおよそお洒落染めではないかと思われます。
【白髪染め】→
・白髪をしっかり染める為にブラウンベース
・お洒落染めほどの鮮やかな発色はしない。
・最近は白髪染めの色味も増えてきたが、お洒落染め程の発色は難しい。
・白髪が染まるだけあって色持ちがいい。
と、言ったところでしょうか。
髪を染める仕組み自体はお洒落染めも、白髪染めも同じです。
ただ染料の配分が随分違うという事が言えます。
お洒落染めでは完全に白髪を染める事が難しい事から、白髪が生えてきたら基本的には白髪染めを使うというのが美容師の中でも当たり前でした。
僕は20年程美容師をしていますが、ひと昔前まではお客様から、『白髪があるけど明るく染めたい、可愛い色にしたい』というオーダーに『白髪は白髪染めでないと染まりません』とお伝えしていました。
美容師側も白髪はしっかりと染まっていなければいけないというのが当たり前だったと思います(少なくとも僕は)
ところが少しずつ時代も薬剤も変化し、白髪は白髪染めという常識も崩れつつあります。
という事で今時の白髪染め事情を解説していきます。
美容師さんによっても考え方は様々ですし、美容業界全体がそうであるという訳でないですが僕なりに感じていることをお伝えします。
昨今は白髪が出てきていきなり白髪染めを使うという事はかなり少なくなった様に感じます。
と言うか僕はあまりお勧めしません。
と言うのも、白髪染めも進化をし色の種類も増えたとはいえは透明感のある綺麗な仕上がりはお洒落染めには敵いません。
また、お洒落染めの発色は更に鮮やかになり白髪にもある程度は色を付ける事ができる様になりました。
このような事から僕は白髪が出始めのお客様には、いつものお洒落染めのカラーにお洒落染めの範疇のベージュ系の色をミックスして白髪を淡く染める事も増えました。
そうする事で白髪はある程度染まり、全体の仕上がりの透明感も維持できます。
お客様も白髪をしっかりと染める為に暗めの白髪染めで染めたいというご要望よりも、まずは目立たない程度に染まればいいというオーダーが増えたように感じます。
そして更に白髪が増えてくるに伴い、お洒落染めのベージュの割合を増やしていきます。
経験上、大抵の場合この方法で対応できます。
お客様からもう少し白髪をしっかりと染めたいというオーダーがあれば、遂に白髪染めをお洒落染めに少しミックスするという方法をとります(もちろん白髪染めを使う事はお伝えします)
この場合は根元を染めるカラー剤にだけ白髪染めをミックスし毛先は今まで通りお洒落染めで染めていきます。
極力透明感は損なわないように努めます。
というような流れで、白髪染めが登場するのは少し後になります。
これが僕の感じる昨今の白髪染め事情となります。
また違ったアプローチの方法にハイライトを駆使した、白髪ぼかしという施術もあります。
今回は割愛しますが、詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ
最近の白髪染め事情が何となく分かったところで、お洒落染めと白髪染めのそれぞれのメリット・デメリットについても解説していきたいと思います。
こちらはお客様が何を求めるのかによって変わってくる内容だとは思いますが参考までに。
まずはお洒落染めから。
【お洒落染めメリット】
・白髪は完全には染まらないが、透明感のある色を維持できる。
・白髪がしっかりと染まっていない為、新たに白髪が生えてきても目立ちにくい。
・何といってもカラーの色味を楽しむ事ができる。
【お洒落染めデメリット】
・白髪をしっかりと染める事ができない。もうこれに尽きます。
次に白髪染め
【白髪染めメリット】
・白髪をしっかりと染める事ができる。
・色持ちが良い。
【白髪染めデメリット】
・カラーチェンジが容易にできない。
・色の選択肢はあるが、仕上がりがお洒落染めほどの透明感は出ない。
という感じです。
それぞれのカラー剤の特徴がお客様の求める仕上がり次第でメリットでもありデメリットにもなり得るという事ですね。
答えは限りなく『なし』です。
ここまでの解説で感じた方もいらっしゃるかも知れませんが、カラー剤の選定はとても繊細です。
ましてや白髪をそれなりにカバーしつつ、綺麗な色味を出すとなると大抵の場合何種類かカラー剤をミックスします。
更に根元と毛先では髪の状態も違う為、カラー剤も分ける事が多く、ダメージを極力抑えた上で求める仕上がりを目指します。
その仕上がりを数多の市販の商品から見つけ出す事は不可能に近いですし、根元と毛先でカラー剤を変えるという概念のない市販のカラー剤ではどうしてもダメージが心配です。
髪は1度ダメージをしてしまうと元に戻る事はありません。
そして年齢を重ねるほど髪の体力は低下し脆くなります。
セルフで染めて取り返しのつかない状態に陥る事もありますので極力避けていただきたいですね。
ここまでお疲れ様でした。
いかがだったでしょうか?
あくまで僕の感覚ではありますが、ちらほら出てきた白髪をいきなり白髪染めでしっかりと染めるというパターンは少なくなっていると感じます。
ですので初めから答えのない今回のお題ではありますが、白髪染めをを使って白髪を染めるのはかなり先なのではないかと思います。
もちろん求める仕上がりが暗めが良い場合や、白髪をしっかりと染めたいという場合はいきなり白髪染めということもあると思います。
ただ白髪染めを使った場合はその後のカラーに影響がある事はしつこい様ですがお伝えしておきます。
明るめの白髪染めであればその影響も少ない場合もありますが、暗い色であるほど影響があります。
昨今の白髪に対するアプローチは多様化していますし、美容師さんによってもお考えはそれぞれです。
繰り返しになりますが、今後どのように髪色をしていくのかはできるだけ計画的に進めていくのが良いと思います。
それが必要のない髪への負担を避け、髪を綺麗に保つ秘訣だと思います。
お客様それぞれ求めるものは違うと思いますが、まずはお洒落染めでチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか?
では今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう。
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