白髪染めとブリーチの違いって⁇現役美容師が解説します!
2025/02/26
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2025/02/26
皆さんこんにちは。
ヨドバシHD池袋ビル9階の美容室『AIR池袋』の竹内です。
今回は白髪染めと、ブリーチの違いについて解説したいと思います。
基本的な事ですが意外としっかりとは分からないという方も多いと思いますので是非最後までお付き合い下さい。
白髪染めもブリーチは1度染めてしまうと取り返しのつかない事になる可能性がある施術です。
ざっくりとでもどういったものなのか理解をしておくことで、今後のへカラーの参考になると思います。
では早速本題に入りたいと思います。
白髪染めとブリーチの決定的な違いは染料が入っているかどうかです。
白髪染めは白髪を染める為に多くのブラウンが含まれています。
逆にブリーチは髪を明るく脱色することを目的としており、染料は一切入っていません。
白髪染めは基本的に白髪と白髪ではない髪を同じ色に染める事ができます。
ではどういった事が髪に起きているか簡単に説明すると、まずキューティクルを開き髪の内部に薬剤が浸透していきます。
その後、
黒髪→明るく脱色をしつつ色味を入れて目指す色に染めていきます。
白髪→そのまま染料が入り、黒髪と白髪のギャップを埋めていきます。
こんなイメージで黒髪と白髪の両方に作用し結果的にどれが白髪だったのか分からない程馴染みます。
白髪染めの仕組みが何となく分かったところで、白髪染めはどんなメリットがあるのでしょうか?
やはり何といっても、白髪をしっかりと染められるという事がメリットだと思います。
忌々しい白髪を無きものにしてくれるのは白髪染めの得意とするところです。
また色持ちも良いと言えます。
真っ白な白髪を他と髪と遜色ない程に染める濃い染料が配合されていますので簡単に色落ちする事はありません。
最近では色味も豊富ですし明るい髪色でも白髪をある程度カバーできる物もあり、選択の幅が広がっています。
次に白髪染めを使う事でデメリットになり得るものを紹介していきます。
メリットでも登場した色持ちの良さですが、これは頻繁にカラーチェンジをして楽しみたいという方にはデメリットになってしまう可能性があります。
というのも白髪染めは良いも悪いも髪に残留します。
特に暗めの白髪染めで染めた履歴のある髪を明るくするのは一筋縄ではいきません(美容師さんによっては、できない!と断る方もいらっしゃるかと)
そしてもう1つが、鮮やかな発色や透明感のある仕上がりは苦手です。
白髪を染める為にどうしてもブラウンベースになってしまうので色味をはっきりと出すのは苦手です(色味自体は豊富です)
例えばアッシュ系の白髪染めで染めたとして、「あ〜言われてみれば確かにほんのりアッシュですかね〜」くらいなイメージです。
パキッとした発色はお洒落染めの専売特許です。
また、白髪を染めるカラー剤ですので透明感とか出してる場合じゃないですよね。
※白髪染めの方がお洒落染めに比べてダメージするという話がありますが、多種多様なカラー剤があり一概に言い切れないと個人的には思いますので割愛します。
髪が明るくなる仕組みとしては、毛髪内部に浸透しメラニン色素を分解する事で髪色を明るくする事ができます。
おしゃれ染めなどのカラー剤の中にも髪を明るく脱色するだけのライトナーいうものがあります。
ライトナーはクリーム状や液体の1液と2液を混ぜ合わせて使うタイプです。
明るさにもよりますが基本的に金髪まで明るくなる事はありません。
次に世の中でいわゆる『ブリーチ』として認識されているのが、粉末状の1剤を使用するタイプで美容師さんの間ではパウダーブリーチなんて呼ばれ方もします(多分)
こちらは金髪まで脱色する事ができ、繰り返し染める事でどんどん明るくなっていきます。
ライトナーもブリーチも染料は含まれておらず、髪を明るくするという点では同じですがその脱色力はブリーチの方が強力です。
ブリーチのメリットは髪を明るくする事で、デザインの幅を増やすという事が言えます。
あらかじめブリーチをした明るい髪にはカラー剤の色がダイレクトに反映される為、とても綺麗な色が出せます。
例えるなら黒や茶色の画用紙or白い画用紙に絵の具で色をのせるのと、どちらの方が綺麗に色が見えるかという感じでしょうか。
通常のカラー剤では表現できない領域がブリーチを併用する事で無限に広がります(言い過ぎか…?)
何といってもデメリットはダメージと頭皮への負担です。
ブリーチはカラー剤の中でも特にパワーが強く、髪の損傷も顕著です。
基本的に頭皮に付着させずに塗布しますが、仮に頭皮に付着してしまった場合は刺激や痛みを伴う事もあります。
ブリーチ後は正しいケアを継続して取り組む必要があり、疎かにしてしまうと更にダメージが進んでしまい質感の悪化や断毛する可能性があります。
一見相反する物のように感じる白髪染めとブリーチですが、組み合わせる事によってどのようなメリットがあるのでしょうか。
僕個人的におすすめなのは白髪染めとブリーチによるハイライトの組み合わせです。
白髪染めは説明したように沢山のブラウンが配合されており、白髪染め単品で全体を染めてしまうと重い印象になりがちです。
そこでブリーチによるハイライトを予め入れる事で明るさや動きをだしていきます。
工程としては、
ブリーチでハイライトを入れる→白髪の気になる根元は白髪染めでしっかり染める→毛先をおしゃれ染めで染めるという感じです。
メリットとして、根元の白髪はしっかりと染まり毛先はおしゃれ染めを使う事でハイライトが消える事もなく毛先に白髪があった場合もハイライトで馴染みやすくなります。
白髪染めであってもおしゃれなカラーができるというのがメリットと言えます。
ハイライトではなく、インナーカラーでブリーチでも面白いですね。
白髪染めを必要とする世代の方は、髪のエイジングが始まっている可能性があります。
エイジングの進んだ髪は脆くダメージに弱いと言えます。
その髪にブリーチを使用するので、お後のケアはより一層しっかりしてあげる必要があります。
お風呂上がりには必ずしっかりと髪を乾かしてほしいですし、サロン専売のシャンプー&トリートメントにミスト&オイルは必要かと思います。
サロン専売の商品は決してお安くはないかもしれませんが、その分栄誉補給をしっかりとしてくれてダメージの進行を最小限に抑えてくれます。
少しでも良い状態にしておく事が長くヘアカラーを楽しめる秘訣です。
そしてこれは白髪染めとブリーチの組み合わせに限らず、ブリーチを使う際の注意点ですが、パーマ(ストレートパーマや縮毛矯正を含む)の施術が今後難しくなります。
ブリーチでダメージをしている状態の髪にパーマ系の施術をするのはとてもリスクがあります。
1度ダメージをしてしまった髪はサロンのトリートメントやご自宅でのケアをどれだけ頑張っても元に戻る事はありません。
トリートメントなどのヘアケアは、あくまで髪がダメージをして流れ出てしまった内容物質に近い成分を髪の中に入れ、荒れたキューティクルを補修すると共に皮膜を貼りトリートメント成分が流れ出ないようにする事が目的です。
とはいえ毎日のシャンプーで少しづつトリートメントの成分は流れ出てしまいます。
サロンで販売されているようなヘアケアは、流れ出てしまった成分を補給する役割があり、次のサロントリートメントまでの期間に少しでも健康な状態を維持して髪の強度を保ち、ダメージが進まないようにする事が目的です。
たまにお客様から、「ブリーチから〇〇ヶ月たったから、そろそろ縮毛矯正できるかしら?」と言われる事がありますが、何ヶ月経ってもダメージが元に戻ることはないので施術はおすすめできません。
ブリーチを使用した白髪ぼかしやデザインカラーを優先するのか、パーマ系の施術を優先するのかはよくよく担当美容師さんとご相談の上で決める事をおすすめします。
ここまでお疲れ様でした。
今回は白髪染めと、ブリーチの違いを解説させていただきました。
白髪染めとブリーチは相反するものではありますが、組み合わせる事でデザインの幅を増やす事ができます。
ただ白髪染めもブリーチも一度施術してしまうと元に戻すことはできません。
ご自身の求めるものは何なのか、それぞれの特徴を理解した上で後悔のない選択をしていただければと思います。
では今回はここまで!
次の記事でお会いしましょう。
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